流動性マイニングとは？高利回りだけどリスクも大きい？詳しく解説します！

そこまで利率（APR）が高いのは、おそらく流動性マイニングですね。

イールドファーミングという、仮想通貨を預けてかわりに報酬を得るサービスの中の一つです。

この記事を読めば以下の事が分かりますよ。

流動性マイニングとは？

仮想通貨を預けて利息を得るイールドファーミングの1つ

流動性マイニングは、分散型取引所（DEX）に仮想通貨を預けて市場の流動性を提供し、その対価として報酬を得る方法です。ユーザーが提供した流動性を利用して取引が行われ、その手数料の一部が報酬として支払われます。

例えばイーサリアム（ETH）とテザー（USDT）をスワップ（交換）したい人がいたとします。

ETHとUSDTのスワップはDEXで行われます。DEXの流動性プールにETHを入れ、かわりにUSDTを取り出すことでスワップします。

このとき、流動性プールに十分なETHとUSDTが無いとスワップができません。そこでマイニングユーザーに流動性プールにETHとUSDTを投入してもらい、代わりにスワップ手数料の一部を利息として返します。

DEXによっては手数料報酬だけでなく、独自のトークンを報酬にしているところもあります。

2つの通貨をペアにして流動性を提供する

流動性マイニングの特徴は、2つの通貨をペアとして流動性プールに預けることです。

先ほどの例で言えば、ETHとUSDTを1:1で預けることで取引所の流動性プールに参加します。

流動性マイニングのデメリットは？

流動性マイニングにはメリットもありますが、デメリットもあります。

①仮想通貨の価格下降リスク

流動性マイニングに預けている間に、仮想通貨の価格が下がり元本割れを起こすことがあります。

ですが、これは仮想通貨を持っているなら必ずあるリスクなので、流動性マイニングだけのリスクではありませんね。

②流動性マイニングの変動損失リスク

流動性マイニング独特のリスクとして、変動損失（インパーマネントロス）リスクがあります。

流動性マイニングは通貨ペアの価格を1:1にして預けます。ペアの2つの通貨の価格に変動があり、割合が変化したときに損失が発生することがあります。

これを変動損失と言います。

③流動性マイニングのハッキングリスク

分散型取引所（DEX）を利用する際、ハッキングのリスクがあります。

秘密鍵が盗まれると資金を失う可能性があり、中央集権型取引所とは異なり、資金の保護や返還が保証されません。

また、最近はハッキングの手口も巧妙化していて、アプリにウォレットを接続するだけでウォレット内の資産を盗まれる可能性があります。

怪しいアプリには近づかないようにしましょう。

流動性マイニングのメリットは？

もちろんあります。

デメリットを考慮しても試す価値はありますよ。

①高い利回りで稼げる

流動性マイニングは利率が高いことが特徴です。

APR（単利）5％から大きいと1,000％以上という高利回りで運用することが可能です。

ただ、高利回りは価格変動の大きい草コインである場合が多く、リスクは高いです。

リスクを下げればそれだけリターンは小さくなりますが、それでも年利5％以上というのは魅力的です。

②ステーブルコインのペアを使えばリスクを下げられる

リスクが高い流動性マイニングですが、ステーブルコインが組み込まれている通貨ペアならリスクを下げることができます。

米ドルベースのステーブルコインなら、価格は大きく変動しないので、価格変動による価格下降リスクや変動損失リスクを下げることができます。

USDTとUSDCのようなドルベースのステーブルコイン同士のペアなら、変動損失リスクはほとんどありません。

初めての人はステーブルコインのペアで慣れよう

ステーブルコインを含むペアなら、変動損失リスクを下げられます。

その分、超ハイリターンは望めませんが、ハイリターンを狙って元本が減ってしまっては元も子もありません。

ハイリターンの通貨ペアのAPRは魅力的に見えるかもしれませんが、まずはステーブルコインの通貨ペアで、流動性マイニングというのはどういうものか慣れるのがおすすめです。

まとめ・リスクは高いが高リターンは魅力的

ここまで仮想通貨のイールドファーミングの一つ、流動性マイニングについて紹介してきました。

流動性マイニングは

• 2つの通貨ペアを1:1で預け、流動性を与えるかわりに報酬を得る
• 流動性マイニング独自のリスクとして、価格変動リスクがある
• 利率は他のイールドファーミングと比べても高い傾向がある

リスクは他のイールドファーミングサービスより高いですが、リターンも高いです。

資産を大きく増やす際、攻める投資の一つに加えてもいいかもしれませんね。

リスクは高いのは確かなので、投資するときは資産の一部に限定しましょう。